ストレッチは、有害だという説がありますが、正しいストレッチの仕方をすれば、それほど有害ではないということをこちらで書きました。

その前に、ストレッチをする目的をはっきりさせておく必要があります。

それは、硬くなって縮んでしまって伸びにくくなった筋肉を、正常な長さの筋肉に近づけることです。

筋肉の長さを正常にするのにはストレッチが向かないことがある

ですから、筋肉を正常な長さに近づけるための方法として、ストレッチを行うことが必ずしも最適とは限りません。

と言うのは、筋肉のストレッチだけをやっても、筋肉の長さが変化しないことがあるからです。

筋肉のストレッチは、筋肉を伸ばします。

しかし、筋肉に痛みがある時は、ストレッチを行っても筋肉を正常な長さに近づけることが難しくなります。

ですから、そういったケースでは、痛みがある筋肉を伸ばすのではなく、最大まで縮めるという方法を行った方が良いかもしれません。

その方法は、ストレイン・カウンターストレインと呼ばれる方法です。

この方法は、略してSCSと呼ばれています。

このSCSは、元々アメリカのオステオパシードクターのローレンス・ジョーンズという人が考案した方法です。

筋肉を伸ばすのではなく、縮めるという方法ですから、まったく逆のやり方です。

この方法でも、ストレッチと同じ効果が得られます。

と言って、このSCSですべて目的が達せられるわけではありません。

ストレッチをやった方がいい場合もあります。

要は使い分けすることです。

カウターストレインのやり方
1.筋肉を楽な位置にもっていく

2.その楽な姿勢を約90秒間持続させる

3.約90秒経過したら、ゆっくり戻していく

1の筋肉を楽な位置にもっていくというのは、ばくぜんとしていて分かりにくいですね。

では、肘が曲がったままになってしまって、まっすぐに伸びないという状態を例に上げて説明します。

肘が伸びないのを伸ばす方向に操作することは、上腕二頭筋を伸ばしますので、上腕二頭筋のストレッチになります。

逆に、余計肘を曲げる方向に操作するのは、上腕二頭筋を縮めていますので、カウターストレインということになります。

肘をゆっくり曲げていくと、上腕二頭筋が一番緊張が緩みやすい位置があります。

その位置に止めておいて、首をゆっくりと左右に回してみると、首の回り方が右と左で同じように回ります。

つまり、首の回り方を左右で比較することによって、上腕二頭筋が一番緊張が緩む位置を確認するわけです。

肘を曲げていって、筋肉が一番楽な位置を見つけるコツは、ゆっくり肘を曲げていった時に、前腕が行きたい方向についていくことです。

早く肘を曲げてしまうと、前腕が行きたい方向が分からないので、筋肉を楽な位置に持っていくのが難しくなります。

3のゆっくり戻すというのは、ばくぜんとしていますが、ミリ単位で戻していきます。

もし、早く戻した場合は、全く効果を得ることが出来ません。